一刻も早い原発再稼働・核燃料サイクル拡充を望む

ウクライナ・ロシア情勢を鑑みて

我々は今,核兵器の暴力までもが絡み合う世紀の侵略戦争が勃発し,地球上の人間が等しく歴史の証人になるであろうその瞬間に立ち会っていると言えるが,我々は同時に時代の当事者でもあり続けるということこそまた,常に心がけておかねばならない事実である.いついかなる時代においても,日本は世界各国に影響を与え,日本は世界各国の影響を受け,その時代の波の唸りを受けながら,日本人は生活を営んできた.
忘れてはなるまい,日本国もかつては大日本帝國として大東亜に共栄圏を立てようとしたリーダーであったこと,当時の欧州の植民地に次々に攻め入り一度はその地図を塗り替えたこと,そして最後は米国を始めとする連合にまんまとしてやられたこと.その後にアジアの国々が続々と独立を迎えることとなるが,他方で日本が当時のGHQから受けた占領政策については,いずれも今この時のロシアがウクライナに対してやろうとすることと瓜二つである.すなわち日本国憲法こそがあの時代の傷跡の象徴であり,改憲とは真の意味で日本が国家として自治を敢行した証明にもなり,そして戦後80年が経とうとしても未だに実現しない具体的な実現目標である,またこれは別の機会に改憲について私語を述べるページを設けたいとも考えている.

第二次世界大戦の時代の後には,東西冷戦の時代(イラク戦争ベトナム戦争アフガニスタン侵攻・キューバ危機)があり,その後もアフガニスタン侵攻・イラク戦争イスラエル侵攻・リビア内戦・シリア内戦といった地域でも紛争があった.
そしてロシアによる東欧への侵略戦争については,2014年のウクライナ東部紛争とクリミア危機から始まり,実際クリミア半島の併合と東部2州における傀儡政権の樹立を達成し,この段階においてはロシア側の実質的な勝利に終わったと言える.そして2022年2月24日(この文章を認める2週間前)にはついにロシア軍によるウクライナへの侵攻が始まったが,プーチンの当初の希望である48時間以内の制圧は失敗し,またロシア軍の当初の予定とされる2022年3月6日を過ぎてなお首都キーウ(キエフ)は陥落せず,ウクライナによる抵抗がいまだ継続している状況である.

特筆すべき点としては,武漢から放たれた疫病による混乱から世界が乗り越えつつある2020年代に起きた戦争であること,常任理事国が侵略を実行したこと,世界最大の核兵器保有国が核を背景に世界を牽制したこと,あまりにも使い古された手法で侵略を正当化しようとしたこと,何よりも原子力関連設備を実効占拠したことである.いずれも第三次世界大戦ひいては人類文明の存続危機という地点も視野に入っており,ロフテッド軌道を取る超音速ミサイルの発射が最終的には核のデモンストレーションに繋がると見ても構わないだろう.もはやプーチン(ロシア現大統領)が何をしても驚かない,ロシアは孤立するだけである.

ご存知の通りに,プーチンEU議長国(フランス)の首脳(マクロン)に5時間ものイタ電をかけていたが,それとは対称的にゼレンスキーはわずか5分のメッセージを送ることでNATOEUを強く団結させたのは記憶に新しい.結果としては日本も含めてSWIFTの排除や天然ガス輸出パイプラインの拒絶などをはじめとした数々の制裁が発動しているほか,民間企業も事業や所在の撤退を推し進め自主的に制裁に加勢している.メルケルなきドイツは力を取り戻そうと動き始め,今や旧ソ連加盟国も含め欧州は本気であることに疑いの余地はない,結果の幸不幸に関わらず世界地図が書き換えられる日も決してそう遠くはないだろう.

それ故に世界の資源の地図もまた書き換えられることを想定するべきである,特に天然ガス原油の供給網は(モスクワを核の火の海に沈めてでもNATOが占領して分捕った資源を分配しない限りは)壊滅的になる事を真っ先に覚悟するべきである.現在の世界情勢は端的に言えば有事であり,そこに至っても尚ポリコレ的リベラル的な理想郷を夢見ている愚かな日本人は,きっと最早いないものだと私は信じている.

誇り高き電力インフラを守るために

日本は明治維新と戦後復興という二大の転機を経ながらも,精錬された多くの研究者・技術者・労働者の汗と涙によって,今日に至る電力インフラが築かれてきた.しかし電力インフラが機能するのは,電力を製造するための資源と設備が存在するからであり,それはすなわち資源と資源がなければ決して成立し得ないものである.
では我々は資源や設備について真剣に考えたことがあるだろうか?使うものは使うという姿勢を忘れてはいないだろうか?

ところで,新型コロナウイルス・covid-19を相手にした時,この国の多くの人間によって患者の命・弱者の命を救えという言葉が叫ばれていたはずであるが,電力の枯渇はcovid-19が比肩しないレベルの被害をもたらすはずだろうに,なぜか電力の問題について声を上げる者は少ないのだ.これはまさしく日本の教育の失敗であり,守るべき国是の一つとしてより大々的に指導要領に取り入れるべきであり,やはり金銭や経済の教育に加えて技術の教育の重要性を物語っている側面だと私は考えているのだ.

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/024_03_00.pdf

原発運転の再開

まずは既存の施設,特に柏崎刈羽新潟県)・泊(北海道)・女川(宮城)を直ちに再稼働させるべきだ.しかしこの10年間の日本を見る限り,国として原発の再稼働に対して遅々とする場面が多く,また柏崎刈羽をめぐる東電の不祥事には目が余るものがあった.インフラを担う組織としての自覚が足りているのか?出力を考えるなら原子力は確実に東日本の電力の鍵だ,総力をあげてなるべく早く運転を再開するべきであり,国際情勢を見る限り北海道が次の冬を越せるかどうかまでもが懸かっている.

核燃料サイクルの拡充

石炭・石油・天然ガスとは事情が異なるとは言えど,原子力発電に用いる資源であるところのウランもまた産出が必要となり,いかにして利用率を向上できるかが重要である.例えばプルサーマルを用いることでウランの熱的資源としての利用効率は格段に向上し,これは送電損失の低減や発電効率の向上と同じ(かそれ以上に)レベルで重要なステップであると考えている.

国防制度・国防組織の充実

スパイ防止法・スパイ取締法の制定

インフラとは命綱であるが,そういった命綱にも毒牙を剥く国家があることを常に忘れてはならない.原子力に限らずあらゆる発電設備に対して日本は常にスパイの脅威に晒されており,そして施設に限らず資源の調達を目指す国際的な戦略においても,今この時の日本は極めて無防備である.G7で具体的に・専門的に整備されていない国家は日本だけであるから,国民生活の安定のためにも一刻も早く制定される事を願うし,微力ながら私もまら努力と貢献をしたいということをここで表明したいと思う.

再エネ信者・反原発派・新電力奴隷への積極的な牽制攻撃

再生可能エネルギーの傾倒要因の排除

今年の厳冬においては皆までも体験されたかと思うが,特に日本海側の雪害・冷害は酷く,また太平洋側も夏は大雨に見舞われ安定性に疑問が抱かれることが多くなった.再生可能エネルギーとはまさに天運に人命を載せる技術であり,それを万能であると主張することは(菅直人鳩山由紀夫,.etc)天運で人命を犠牲にすると公言していることにも等しいだろう.
加えて再生可能エネルギーの発電設備に対する規制の弱さにも問題がある,水源や森林などをあらゆる資本から具体的に守れる法律すらもない日本では難しい話ではあるかもしれないが,それを実現してこそ真の自治が実現できるというものだろう.

真に土地資源に帰属・還元できる責任制度の決定

「新電力」政策の総括と反省

電力の転売ヤーと揶揄されてきた大半の新電力企業がこの数年で倒産の危機にあるらしいが,これこそまさに悪銭身につかずと言ったところか,国民の生命が直結するインフラに資本主義が浸け入る隙を与えたことは日本人として情けない限りであるが,市場原理で淘汰されることは単純に自業自得の道理であるのだから,契約者も含めて救済措置を行うなど言語道断である.
東日本大震災の後の数々の政策は10年の時を経て全てが失敗であると判明したと表現しても過言ではない,もしブラックアウトが起き病院の機能が停止し幾多の死人が出るようであれば,それはこのような現状に至る政策を立案した活動家(もはや政治家と呼ぶことすら烏滸がましい)の責任でありまたそれに便乗した企業とそれを信じ切った庶民の責任でもあるのだから,供給の完全な停止などといった当然の措置で責任を取るべきである.

そして「国策によるインフラ」という方針に全てを改め,有事であるこの現在において挙国一致で発電体制を整えつつ,何より発電設備の投資と開発に損得を抜きにして国家的なリソースを割く事こそ肝要である.電力の転売は本質的な問題を決して解決しない,中抜きによる不当な搾取を防止するという意味でも,やはり全ての電力事業者に供給義務を与える方が健康的だろう.そしてそれに反対する(であろう)人間や組織がどういうものか…我々にはもう簡単に見当がつくのではないだろうか?

インフラ教育を改めよ

果たして現在の義務教育の課程においてはどのようにインフラが扱われてるのか?例えばSF的創作にありがちな手法で再生可能エネルギーを美化してはいないだろうか?発電所から送電網を介してインフラを維持している真の電力事業について学んでいるのか?現実的にどのような現象が起きているか,これは大人ですらもまともに知覚できていないのではないだろうか?
教育に必要なのは夢物語ではないし,教科書に必要なのは理想論ではない.それはこの四半世紀の世界の在り方に日本人だけが甘んじてきてしまったことが実情であり,その意識を改め教育を改める必要があるだろう.

「節電」せよ

ついに3/22(火)から東電と経産省が「節電」を呼びかけた.節電しないものは最早「非国民」である笑.「たかが電気」なのだから,ポリコレ的リベラル的な正しさのためにブレーカーを落としても,決してバチは当たらないどころか,周囲からの評価は鰻登りになるだろう笑.そうしないものはダブスタや二枚舌といい,論理が重要な世間では排斥されるべき存在である.
もちろん暗号通貨のマイニングなども言語道断である.電力をそのまま熱におきかえるだけの熱ヒーターも言語道断である.家で暖房を焚いてリモートワークをするくらいなら会社のデスクで凍えながら仕事をするべきである.もし病院で死人が出たら,それは新電力と反原発のせいだと恨もう.

ベースロード電源の重要性を知らしめよ

我々は努力で国民の命を守るのと同時に,