概要
とんでもない情報を目にしたので,ここに書き残さざるを得ない事態となった. 内閣第一部会・性的マイノリティに関する特命委合同会議における,5/12のLGBT理解増進法案の条文審査において,前例のない「全会一致もしくは多数決を経由しない一任決議」が出たそうだ. この法案については前々から議論がされており,「5/19~21に開催されるG7広島サミットまでにして成立するのか」という見方があったのだが,この度ついぞ強行措置が取られてしまったようだ.
以下にデータを残しておくが,このような状況の中で議論の打切と一任がなされてしまった.
4/28・5/8・5/10・5/12の4回の会議における発言者数
反対慎重 | 推進 |
---|---|
58 | 32 |
最終集計
反対 | 賛成 | 中間 |
---|---|---|
15 | 10 | 3 |
最後まで抗議を続けて頂いた勇気ある関係者(敬称略)
深い感謝を
異常な事態を告発して頂いた勇気ある関係者ツイート
党の「内閣第一部会・性的マイノリティに関する特命委合同会議」で「理解増進法」の条文審査が。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2023年5月12日
私は法整備が必要かを含め議論を継続すべき、今日決めるのは反対と主張。
反対15、賛成10、中間3。
役員が議論を打ち切り「一任願いたい」と。
私や何人もが反対。
その中、部会長が「一任された」と
今日の会議の運営はあまりにおかしい。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2023年5月12日
部会長一任は、原則全会一致。それがダメなら多数決。
反対が多いのに「一任」は、党内手続きであり得ない。
自民党のガバナンスが崩れていく。
これでは、反対が多くても執行部が押し切れば、有権者・支持者に託された我々の意見は関係ないということになる
党の会議で「理解増進法」が、反対15賛成10と、反対が多い中”部会長一任”と強引に主張されている件。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2023年5月12日
部会長は議論継続のため頑張るべきだったが、議論を打ち切り、部会長に一任を促したのは、写真の役員の方々。
反対が多いのに、なぜ議論を継続しないのか。
自民党が壊れるhttps://t.co/OyvNVD6deg
内閣部会、性的マイノリティー特命委員会合同会議
— 高鳥修一(たかとりしゅういち) (@takatorishuichi) 2023年5月12日
先程終了しました。私のカウントでは反対慎重18名、賛成10名。にもかかわらず執行部が強引に反対の声を押し切って、部会長一任として散会しました。何のための議論なのか、「自民党では今後、反対の声が多くても部会を通る」という前列を作りました。
マスコミには一部の保守派が反対という論調。事実は、
— 高鳥修一(たかとりしゅういち) (@takatorishuichi) 2023年5月13日
4/28 5/8 5/10 5/12の4回の発言者数は、合計
反対慎重 58
推進 32
明確に反対意見の方が多いにもかかわらず、昨日幹部が強引に一任を取り付けたと主張。
賛成少数でも部会を通るなら、今後あらゆる法案が自民党の部会を通ることになった。
反対慎重の声が圧倒的に多い(18対10)のに執行部が強引に部会を通したのは歴史に残る暴挙。部会長と特命委員長は悪く無いが、上のレベルから今日通すよう圧力がかかっていたと思われる。保守であり積極財政派だった安倍先生が亡くなった途端、平気で裏切る議員が残念でならない。 pic.twitter.com/GQEZ1Fo3Q5
— 高鳥修一(たかとりしゅういち) (@takatorishuichi) 2023年5月12日
出来レースと言うのはあたらない。側聞するに、幹部が官邸の意向を受けていた。普通は、来週もう一度開いて協議する。幹部は反対の声をさえぎり、部会長は「用意してあった一任のシナリオ」を読んだ。明らかに反対多数なのに何故、通すのか?と詰め寄ると答えは「座りなさい」しか無かった。
— 高鳥修一(たかとりしゅういち) (@takatorishuichi) 2023年5月13日
自民党内閣第一部会・性的マイノリティ委員会合同会議に出席!私も #LGBT法案 はもちろん、人権に関わる問題については多方面から慎重に意見を聴き議論をしないと違う方向に歪められる恐れがある、と慎重な対応を求めました。慎重派の意見が多い中、信じられない、まさかの部会長一任💢 (↓続く) pic.twitter.com/YHtxk2hQkf
— 加田裕之 かだひろゆき 参議院議員(自民党・兵庫県) (@kadahiroyuki) 2023年5月12日
関係者
意見
この法案がよほど岸田のメンツに関わるんだろうな感があるが,同時にまぁそのために自民党のガバナンスも今週でおしまいになったんだな感がある. つまるところ自民党は詰みの段階に差し掛かっている,上記の告発に添えられた文の通りで,今後あらゆる会議が形骸化するしか残された未来はない. それを止めたければ,G7に間に合わせるような無茶な立法を諦め,今ここから会期中に渡って会議を続けなければならない.常識的に考えてそうなる. また,上に挙げた関係者はこういう暴挙を働いたのだから,暴露された今は潔く泥を被る覚悟が必要ではないだろうか?本当に議員の自覚があるのか?
そもそも,西欧式のポリコレをこの国で推進しようものならば,地方から中央に向けて國體を破壊し続けるものだと,私は必ず確信している.というのも,直近の困難女性支援法やAV新法などが総じて炎上し,事実として公金の支出の在り方の見直しが始まったからである. かねてからの草津の案件や献血の案件で,正直コレはヤバいなと私は思っていたのだが,ここに来てそのムーブメントは政権与党のガバナンスを殺すまでに至った.入試の就職の女子枠が云々なんて話題は生温いもので,これは政権担当能力そのものを疑う必要があるだろう.
エマニュエルの躍動
米国大使のエマニュエルはどうやらちょくちょく「圧力」をかけてきてるらしい
When my closest friends give me the same advice, I pay attention. Fifteen foreign missions in #Tokyo have each lent their singular voice to a common message: we support universal human rights for all, we support #LGBTQI+ communities, and we oppose discrimination. pic.twitter.com/PzLizE4gFx
— ラーム・エマニュエル駐日米国大使 (@USAmbJapan) 2023年5月12日
残念ながら、これは多くの自民党議員の姿でもある。
— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) 2023年5月13日
✳︎米民主党のエマニュエル大使、ジェシカ・スターンLGBT特使に拝謁する山口那津男公明党代表 pic.twitter.com/NYQdueI48E
それに反抗の声を上げる議員がこうも少なくなってしまったことがとても悲しい
エマニュエル米国大使は、何か日本に米国大使の立場を利用し作用させたいと思うのであれば、我々は即刻帰国させるための行動を取る。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2023年5月12日
LGBTの方々に対する理解増進をいかに進めるかは我々が国内で決めることであり、例えば宗教上同性愛を認めず法規制し差別してきた国々と、おおらかな日本は全く違う。 https://t.co/662JllYALI
まぁアジア国家だと思って舐め腐っているのだろう,白人とはそういうものだし… 西欧はそういう意識を改めるつもりもないので,こっちもちゃんとやりましょう. 三世紀も続くレイシスト意識で連帯してる国家群の言うことなぞ聞く価値もない. しかし,本来はそういった内政干渉には裁きが下されるべきだと思うのだけど…
ご意見投稿先
この国の政治を,まだ諦めてはいけない.
首相官邸フォーム
自民党フォーム
追記・G7やら半導体やら
あの後,広島でG7+招待国+ウクライナで会議をするらしい,さらには半導体7社のトップと会談し投資を呼びかけたらしい,くわえてMITの誘致なんてこともやっているそうだ
国立大学の研究資金を減らし続けながら外資に頼るのは完全にサイコパスがなし得ることだが,どれもこれも現状を作り出したバカしかいない財務省が悪いのだろうとは思う
LGBT法の云々は間違いなく日本に大きな禍根を残す立法となったが,この状況でG7を欠かさず遂行して海外からカネと研究を呼び込むために必要な儀式だったとしたら,それはもう本邦の政治や官僚といった組織がバカなりに出した答えなので仕方がないのかもしれない,我々は女性の配偶者に共用トイレを使わせずLGBTの暴力を周知するといった活動をするだけであろう…